横浜商科大学が神奈川県内の大学で初となる「自然エネルギー100%大学」への移行を発表するシンポジウムの案内と、そのプロジェクトの概要についてご紹介します。

1. プロジェクトの概要:小田原の電気を横浜へ

横浜商科大学は、小田原市で「ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)」を展開する合同会社小田原かなごてファームと提携しました。PPA(電力購入契約)方式を用い、小売電気事業者の株式会社UPDATERを介して、全キャンパスで使用する電力の100%を自然エネルギーで賄うことを目指しています。

2. プロジェクトの意義と目的

  • 地域間連携と地産地消: 小田原の豊かな自然資源から生まれたエネルギーを横浜で活用する、新しい「地域連携の形」を提示します。
  • 教育的価値: 学生が「商学」の視点から、再生可能エネルギーの仕組みやビジネスモデルを実践的に学ぶ機会を創出します。
  • 社会課題への貢献: エネルギー循環と経済循環の両立を目指し、農業振興や食料自給、気候変動対策など、多様な課題解決に寄与するモデルケースとして期待されています。

3. シンポジウムの開催

プロジェクトの正式発表の場として、以下の通りシンポジウムが開催されます。

  • 日時: 2026年6月6日(土)15:00~17:00
  • 場所: 横浜商工会議所「横浜シンポジア」
  • 登壇者: 元内閣総理大臣の小泉純一郎氏や、元内閣官房長官の中川秀直氏、環境エネルギー政策研究所の飯田哲也氏など、豪華な顔ぶれが登壇し、日本のエネルギーの未来について語ります。
  • プログラム: 学生による問題意識の発表や、ソーラーシェアリングの事例紹介、有識者による座談会などが予定されています。

この取り組みは、農業再生にも有効なソーラーシェアリングを全面的に活用する方式として、全国でも2番目、神奈川県内では初の先進的なモデルとして注目されています。

 

 

PPA方式(電力購入契約)とは、「長期固定価格による電力購入契約」のことです。

今回の横浜商科大学の事例におけるPPA方式の特徴は以下の通りです。

  • 契約期間: 20年間の長期契約として設定されています。
  • 仕組み: 発電事業者(合同会社小田原かなごてファーム)が太陽光発電(ソーラーシェアリング)で生み出した電力を、小売電気事業者(株式会社UPDATER)を介して、需要家である大学へ供給する仕組みです,。
  • 補完体制: PPAによる電力だけで賄いきれない分については、小売電気事業者が調達する他の自然エネルギーを充当することで、大学全体の電力を100%自然エネルギーにすることを目指しています。

この方式を活用することで、小田原という「地域」で生まれたエネルギーを横浜で消費する「地産地消」の新たな形を実現しています。